医療ガスとは

弊社は緊急な状況に対処するため県内各所に営業拠点を設け、至近距離に医療ガスの容器置き場並びに人員を配置し、緊急事態に対応できる十分な量を在庫しております。
昼夜問わず24時間対応の連絡網・供給体制を整備し保安と安定供給を優先に考え半世紀の間努力を重ねております。

医療ガスとは?

現在、医療の現場では何種類もの高圧ガスが使用されております。その中でも主なものは近代医療を支え、人命を守る重要なガス性医薬品であります。一刻を争う医療の最先端ではそのガス性医薬品の迅速かつ安定的な供給があってこそ尊い人命を守ることが出来るものであります。

主な医療ガス

酸素

■用途
医療用医薬品

■特性・注意事項
医療機関で使用される医療用酸素は医療用医薬品として取り扱われており、製造方法や品質管理、そして販売先が規定されております。

■容器の色

液体窒素

■用途
冷凍手術・細胞の冷凍保存など

■特性・注意事項
液体窒素では、イボの除去などの冷凍手術や細胞の冷凍保存など窒素ガスとは違った極低温の性質を利用した使用用途があります。

■容器の色
ネズミ色

炭酸ガス

■用途
腹腔内視野の確保

■特性・注意事項
医療用二酸化炭素は内視鏡下手術や心臓手術などでは炭酸ガスを送気することによって腹腔内視野を確保する気腹法の用途で用いられます。

■容器の色

笑気ガス

■用途・他
麻酔

■特性・注意事項
笑気ガスは亜酸化窒素とも呼ばれ、医療の現場では麻酔として多く使われます。鎮痛効果が強く歯科治療の鎮痛などにおいて効果を発揮します。

■容器の色
ネズミ色

在宅酸素

HOT(ホット)は慢性閉塞性肺疾患(COPD:肺気腫症、慢性気管支炎)や肺腺維症肺結核後遺症を初めとする、慢性呼吸不全の患者様が、日常生活を過ごしながら、酸素吸入を行う在宅医療の治療法です。HOTの最大の目的は、日常生活と療養を両立できることによる生活の質QOL(Quality of life)の向上で、その効果は、息切れが緩和されることから患者様の行動範囲が拡大すること、睡眠中の呼吸困難が緩和し熟睡できること、また医学的効果として延命効果、二次疾患の予防などが認められています。

液体酸素システム「ヘリオス」

マイナス183℃以下に冷やされて液体の状態になった酸素を、魔法瓶のような役割の容器に保存し、少しずつ気化させることで、気体になった酸素を吸うことができます。ヘリオスの容器は、設置用の親器と携帯用の子器があります。
※電気を使用しないので、停電時も使用可能。

酸素濃縮装置、携帯用酸素ボンベ

《酸素濃縮装置》
部屋の空気を取り込んで、窒素を取り除き酸素を濃縮して供給するシステム。容易に操作が可能ですが、停電時使用ができません。

《携帯酸素ボンベ》
専用バックに入れて外出時の使用も可能です。また、停電などの非常用にも向いています。酸素の使用状況に応じ、ボンベサイズを選べます。

医療ガス保安講習

医療ガス設備の安全確保の重要性は年々高まっておりますが、依然として医療ガスの取扱いに関するヒヤリハット事例が発生しており医療施設における医療ガスの使用に際しての安全対策が求められています。当社では実際に行う保守管理の知識、技能の習得・向上を目的とした講習会を開催しております。

その他ガスに関しましては、各事営業所へお問合せください。